ITO金庫

ITO金庫というメーカーがあります。
こちらのメーカーの金庫の解錠を依頼されたことがありました。
この時のお客さんは鍵を紛失したために開けられなくなってしまったということでした。そしてさらにダイヤル番号もわからなくなったということです。
最初、ネットで検索して金庫専門のお店に鍵開けをお願いしたそうです。しかし、その金庫屋ではダイヤルをこわさないと開けられないと言われてしまったということです。
金庫が使えなくなるのは困るので壊さなくても開けられるところを、と探してうちの鍵屋に依頼していただいたようです。

お客様が使っていた金庫は家庭用のものでした。ですから、ダイヤルを壊さずに開けることができました。
実際の作業でも特に難しいことはなく、簡単に開けることができましたので、逆にその金庫屋はどうして開けられなかったのかちょっと不思議です。

うちの鍵屋では金庫でもなるべく壊さずに開けるように務めています。お客さんとしてもせっかく鍵屋に頼むのですから壊さずに開けること前提で考えていることが普通でしょう。それを「こわさないと開けられない」と言われたのでは一体どうしてわざわざ業者を呼んだのか意味がわからないと思ってしまうかもしれません。

今回のお客様は特に金庫を大切に使っているようでしたから、壊してほしくないと思ったのでしょう。
私達鍵屋はそういうお客様の気持ちを大切にして日々作業していかないといけないなと考えさせられました。